じゅうしちみいさん
投稿日時: 2024/04/19 21:49
長くパニック症を患っている者です。新幹線や僻地など、不測の際にすぐに逃げられない場所が苦手で、これまでそうした場所を避けての生活を送ってきました。その場所を避けていれば症状がでないので、なんとなく漫然と日々をやり過ごしてきましたが、段々と年を重ね人生を半分過ぎてくると、本当にこのままでいいのか との思いに駆られることも多くなりました。五年ほど前から精神科にかかり、漢方の桂枝加竜骨牡蛎湯を毎日服用しています。体質方は合っていると思いますが、服用しているからと安心して新幹線に乗り込む力も勇気もできず、また、この薬が奏功してるのか否かも目に見えてわかりません。更年期という時期もあってか鬱々イライラした症状や胸つかえ、また少量の排便や残便感などストレス性の便秘も続き、心身共に力がみなぎらない毎日です。貧血気味で食が細く、痩せ型低血圧、目の下には常にクマがあります。これらの症状が軽減されるような漢方がありましたら、また、現在の服用の薬があっているのかどうかも含めてご助言をいただけましたらありがたく思います。長く書き連ねてしまいましたがどうぞよろしくお願いいたします。
じゅうしちみいさん、はじめまして。
完全な持論ですが、不安や緊張に相対する神経は「糸」ようなもので、良い感じに柔軟さ・弾力さがあると、かかるストレスやプレッシャーをうまくあしらう事ができます。そうした柔軟さ・弾力さは糸の「太さ」、要は図太さによるところが大きく、逆に図太い糸の方が、同じ精神的な負荷に対しても柔軟さ・弾力さが失われにくいという訳です。心身に受けるストレス・プレッシャーという外力と、精神面の柔軟性・弾性という内力という2つの力関係?で捉えると、話が分かりやすいかと。
じゅうしちみいさんはおそらく、少しの引っ張る力で糸がすぐに張り詰める、そういう形で繊細な方なんだと思います。実際は、糸が張り詰めやすいか?とう点には糸の太さ・細さ以外にも、柔軟さ・弾力を損わせる水気の存在があったりします。本来は不要であるはずの水気があるという事は、内臓機能が奮わない(≒冷え)と解釈できますし、俗にいう「胆が冷えやすい」という事にも水気の存在(※引いては水気の誘因となる内臓の機能低下)が関係しています。
漢方薬としては、心の気を高めるような処方が適すると思います。五臓六腑の心は循環器系としての心臓ではなくて、心身を照らすお天道様の存在に近いです。要は、心の気が充実していると、天晴れ!と心晴れやかになるという話。漢方薬としては、温胆湯や苓桂朮甘湯、あるいは帰脾湯あたりから始めてみると良いでしょう。なお、桂枝加竜骨牡蛎湯は心の気を高めるというよりも、不安定さを整えるというニュアンスに近い処方ですからな、片や桂枝加竜骨牡蛎湯で安定させつつ、別の処方で「安定さを養う」という形ならば併用はしても構いません。ではでは。
回答日時: 2024/04/22 12:19
じゅうしちみいさん さま
おはようございます。
長年のパニック症とのこと、おつらいことと存じます。
パニック症は、腎虚と肝鬱と於血が合わさるとパニックが発症しやすい体質になります。
基本の治療方針は、補腎と解鬱と活血化於になります。
更年期のイライラ感なども加わっているので、解鬱すると楽になりやすくなります。
目のクマは、ストレスによって睡眠の質が悪化しているために起こります。
補腎には、開豊瓊玉膏がいいかもしれません。
解鬱には、逍遥顆粒がいいかもしれません。
活血化於には、冠元顆粒がいいかもしれません。
就寝前には、心脾顆粒がいいかもしれません。
桂枝加竜骨牡蛎湯と併用できます。
最低限としては、二年間くらいを目安として補腎のみを続けるだけでも身体が健康になってパニック発作が起きずらくなります。
服用の方法は、専門家にご相談ください。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときや、心身の不調でお悩みの時は、髙木漢方(たかぎかんぽう)までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2024/04/22 11:27
じゅうしちみいさんからのコメント
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